たくさん並んだ歯ブラシ

予防歯科

Prevention

予防歯科とは何か

予防歯科医療でご高名な北欧歯科 加藤大明先生の直筆のメッセージ

予防歯科というと、矯正歯科や小児歯科などと同じように、むし歯や歯周病などを予防するための特別な診療を行うものと思われるかもしれません。しかし、私たちは、本来予防歯科というカテゴリーは存在しないものと考えています。なぜなら、歯科医療そのものがすべて予防を前提とした医療の上に成り立つべきだと考えているからです。口腔健康の獲得のためには、予防と治療の両立が絶対に必要不可欠なのです。

私たちは、「歯科医療とは、生涯ご自身の歯で、おいしい食事や楽しい会話、素敵な笑顔といった健康で豊かな日常を送っていただくために、美しく健康的なお口のサポートをすること」だと考えています。当院で行われる医療は、すべてこの考え方に基づいて行われており、「予防歯科」とは生涯にわたる継続的な歯科医療そのものであり、もっとも大切な価値観であると考えています。

メンテナンスの意義

むし歯や歯周病を防ぐために、単にクリーニングをしたり、フッ素を塗ったりするだけでは本来の予防歯科の目的を達成できません。現在の口腔内に至った原因を調べ、対策を立て、それぞれの患者さんに合わせた実践可能な予防プログラムを提案していきます。そして、それらがしっかりと実践されているかどうかを定期的に歯科衛生士にチェックしてもらうことが必要です。それこそが、お口の健康を良い状態に生涯保つただ一つの方法であり、本当のメンテナンスの意義です。

当院の予防歯科

蛇口から水が勢いよくでており、洗面台から溢れた水を掃除する2人の人のイラスト

当院では、予防プログラムを提案させていただくために、全ての患者さんに、スウェーデンの予防歯科システムであるメディカルトリートメントモデル(MTM)を行っています。

イラストをご覧ください。皆さんはこの絵を見て、何を感じますか?このような掃除は正しいでしょうか?多くの方は、清掃を行う前に、まずは蛇口の水を止めるのではないでしょうか?
歯科医療はまさにこの絵を同じです。まずは問題を引き起こした原因を取り除き(蛇口を止める)、それから治療(モップ・雑巾がけ)を行います。
治療だけを行っていても、永遠に問題は繰り返され、結果的に歯を失ってしまうのです。

予防に勝る治療はありません。当院では、治療の繰り返しを防ぐため口腔内の環境改善・原因の除去を行った後に、歯科医師による治療が行われます。まずは歯科衛生士と一緒に口腔内の環境改善・原因除去を行っていきましょう。むし歯や歯周病の原因が残っていては治療が生涯続きます。

「急いては事を仕損じる・急がば回れ」
急いで治療をしてほしいという方へのメッセージです。
治療の前に、まずは原因を取り除くことが大切です。
(ただし、強い不快症状がある場合は、我慢される必要はありませんので、どうぞご遠慮なくお知らせください。)

データの重要性

皆さんの口腔の健康を予防する上で最も重要なことは、一人ひとりの口腔内の情報を生涯にわたって積み上げていくことです。
当院では口腔内に起こる様々な変化を見逃すことなく、正確な診査・診断を継続的に行いながら、皆様の健康を守ります。
そのために初診時はもとより、メンテナンス中においても適切な時期にレントゲンやお口の中の写真撮影等を行っております。
これらはすべて規格性のある診療データとして保存されているため、メンテナンス中に生じる様々な口腔内の変化を、過去のデータと比較することで、質の高い口腔管理を行うことが可能となります。

  • 1)口腔内写真 
  • 2)レントゲン写真
  • 3)歯周病の状態・リスク
  • 4)唾液検査によるむし歯リスク
  • 5)セルフケア(歯磨き)の状態